
屋根材には、主に、日本でお馴染みの瓦、粘土板岩を薄く加工したスレート、そして、薄くて丈夫な金属があります。青森のような豪雪地帯では、当然金属屋根が必須ですが、近年ではより耐久性の高い金属素材や工法が登場しています。渡辺板金では、建築板金のプロフェッショナルとしての永年の経験をもとに、個々のお客さまのニーズや状況に合わせた最適な屋根リフォームを提案いたします。
災害に強い金属屋根
金属屋根の特徴は、ズバリ、軽くて丈夫なこと。これはそのまま地震や火事に強いことを示します。
地震の際は、屋根が重い建物ほど大きく揺れ、倒壊の危険性も高まります。軽量頑丈な金属屋根は、他の屋根材に比べてもきわめて優れた耐震性を有しているといえます。
また、ほとんどの金属屋根材は政令に定められた耐火建築物に使用が可能で、耐火性にもまさっていることが知られています。
加工がしやすく安価で長持ち

金属はもともと加工しやすい素材で、延ばしたり切ったり自由自在。なので、屋根一枚の板(鋼板)を長くとって隙間ができにくくすることができます(長尺貼り)。また、デザインの幅も広がり、加工も安価に済むので、結果として瓦などの1/2~1/3程度の費用で導入できます。
近年の金属屋根製品は、さまざまな合金技術により高い耐食性能をもっています。このため、メンテナンスにかかる費用も最小限で済みます。
豊富な素材
一口に金属素材といってもさまざまな種類があります。事情や見栄えを考慮したベストな素材を見つけ出せるのも、金属屋根の特徴の一つです。
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ガルバリウム鋼板
優れた耐腐食性能とコストの安さから、最近もっとも普及している。
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ステンレス板
汚れやサビに強い、高耐久な鋼板。カラーステンレス、フッ素ステンレスなど、さまざまなバリエーションがある。
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銅板
お寺や神社でよく見かける。経年変化で青緑色に酸化し、独特の味わいを見せる。
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アルミ合金
耐食性に優れ加工も容易な上、他の金属屋根材にもまして軽いのが特徴。
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チタン
恒久的にメンテナンスの必要がないといわれるほど、圧倒的な耐食性能を誇る。
結露を防ぐには?
寒い冬のあいだ、結露に悩まされる方は多いでしょう。結露は、外気によって冷やされた屋根の裏側に、屋根の内側の暖かく湿った空気が接触し、湿気が液体に変化することで起こります。シミや腐食の原因になるので、早めの、そして確実な対策が必要です。

結露を防ぐ方法にはいろいろありますが、中でも屋根断熱と天井断熱が有効です。屋根断熱は屋根裏に冷たい外気を伝えないように、天井断熱で屋根裏に部屋の暖気・湿気を伝えないようにします。いずれも屋根の裏面と室内の空気を直接触れさせないようにします。また、屋根裏の側面に換気口を付けて冷たい外気を取り入れ、屋根の表面と屋根裏の温度の差を縮める方法も効果があります。
建物によって最適なプランが異なりますから、ぜひ一度ご相談ください。
すが漏れ

屋根に積もった雪が屋根の内側からの暖気に暖められて融け、それが「はぜ」と呼ばれる屋根板同士の接合部分などから漏れてくることがあります。これを「すが漏れ」といい、結露同様、カビや老朽化の原因になります。こちらも早めにご連絡ください。はぜの締め直しや、屋根・天井の断熱強化などの対策を講じます。
屋根を長持ちさせるポイント
- 無落雪屋根の排水溝は、その年の枯葉やゴミなどで詰まりやすいため、年に1度は掃除するようにしましょう。
- トタン屋根のペンキは、錆止めの成分が強く、短期間のうちに重ね塗りをしてもペンキの乗りが悪い場合があります。8年ほど経過してからのほうがより綺麗に塗れます。
- 屋根を高圧洗浄することで、長持ちします。ぜひ一度お問い合わせください。